初めてニューバランスのスニーカーを履いたのがこのニューバランス576だったこともあるが、発売から20年近くもなった今でも履き心地、スタイルとも色あせない名機だ。発売当時の価格は21,000円。
現在2012年4月時点では、復刻版もないNewBalance M576 K(ニューバランスM576(黒))。もはやデッドストックや、ダメージの深い中古品をたまにヤフーオークション(ヤフオク)で見るのみとなってしまった。
初回に正規販売店で購入したニューバランス576 ガラスレザーは試行錯誤を繰り返しながら何度も修理(リペア)し、これでもか、というくらい履き潰した。
ここのところしばらくNew balance M1500をはじめ、ニューバランススニーカー1000番台シリーズをローテーションして履いていたが、ここに来てまたM576熱がぶり返してきた。
しかし、残念ながら手持ちのコレクションに「New Balance 576 ガラスレザー」はない。
ということで、数年ぶりにまたヤフオクで探すことにした。
早速ウォッチリストで数点目星をつけ、動向を見る。
ヤフオクでニューバランスのスニーカーを落札する際には焦りは禁物。
目当てのニューバランススニーカーが見つかっても、数回スルーするくらいの気持ちで、市場価格をリサーチしてからの方がいい。
市場は(というかニューバランススニーカーファンのみなさんは)よく知っていて、まれにかなり高い即決価格で出品されているものも見受けられるが、たいていは店晒し(棚ざらし)状態でいつまでも残っている。逆に明らかに安く出品されているものも、入札が増えて最終落札価格は大体こなれたものに落ち着く場合が多い。
今回のニューバランス M576 ガラスレザー(黒)。現在でも(というか現在だからか)あまり値崩れしていない。
チェックやウォッチリストへこまめに保存しながら探すこと数週間。ついにデッドストックのニューバランス M576(黒)を見つけることができた。
画像で見る限りなかなかの上玉だ。
以下、New Balance M576ガラスレザーをヤフオク(ヤフー・オークション)で入札する前に画像でわかる気をつけたいポイント。
1.つま先部分、そり上がったソール先端の剥がれ。−最も先端部のここが剥がれやすい。補修材(接着剤)でフォロー可能。(画像)
2.甲前部分内側のしわ〜ひび割れ。最も良く曲げる部分。ダメージが進行するにつれてしわからヒビへと移行する。こまめに靴クリームなどで保湿が必要。
3.かかと部分内側ライナーの破れ。ニューバランスM576の特徴でもある高いかかとは、しっかりと包み込むホールド感と一体だが、ここのライナーは薄いビニール素材でもろく破れやすい。
4.シューレース(靴紐)長年使用していると細く締まってしまい、見た目にも柔らかさがない。
5.ソールの加水分解;ソールのウレタン部分がぼろぼろに崩れてしまう状態。修復不能。
1. ~4.まで、2.ヒビは程度にもよるが、5.の加水分解以外はまあ、日常の使用には差し支えない。また、加水分解も576ではこれまでお目にかかったことがない。
さて、肝心の落札価格だが、やはり数人との競合となった末15,000円で落札。
ほぼソールも残っており、デッドストックといっても差し支えない状態で、なかなか良い買い物だ。
久しぶりのnew balance m576 kを手に入れて、意気揚々と外履き前の儀式(クリーム保湿&防水スプレー)を済ませ、いざ出陣。
やはりイイ。すぐに足に馴染むし、ラフなスタイルからきれいめカジュアルまで服のスタイルを選ばず合わせやすい。よし、今度の海外出張もこれで行こう。
こうして1ヶ月ほどほぼ毎日のように履いていた。メンテナンスは雨の日は水を拭き取り、数日に1度ブラッシングをする程度。
無事海外出張も終えたある日ふとつま先を見ると、左外側に破れが!(画像参照)
他のレザーと違ってガラスレザーのM576は硬く伸縮が少ないためか、ミッドソールのE.V.Aとの接合部のこの部分が弱い。初代のNew Balance576ガラスレザーも終盤ここにダメージが来た。
さすがに履きはじめて1ヶ月というのは少々ショックだったが、もともと1992年頃の製品のデッドストックということもあり、保湿が足りていなかったのだろう。仕方がないので修理をすることにした。(このあたり、あきらめが早い。)
今回のダメージは一番外側の皮革部分が剥がれてしまっているが、内側のスポンジと布を縫製したインナー部分は破れていないため、外側の皮革部分と内側の布部分を貼り合わせることにした。
用意するものは合成ゴム製シューズ補修材の「SHOE GOO」(ネットや東急ハンズの靴修理コーナーで手に入る)とマスキング(メンディング)テープ。マスキングテープは弱粘着で剥がした後が残らないものなら何でもOK。プラスチック製へら。革の間に補修材を入れるので固めのもの。(画像参照)
まず、シューレースを外し、軽くブラッシングしてホコリや汚れを落としたあとクリーナーで革部分に付着した汚れを落とし、モウブレイの靴クリームで保湿&磨き。これは修理を終えてから行っても良いのだが、なぜかシューレースを外すと、無意識的に磨いてしまう。
あらかじめ磨くことで、ぱっと見た目では気がつかなかった傷や汚れに気がつく。
と、後で理由付けすることもできるのだが。。
さて、いよいよダメージ部分の修理に取りかかる。
まず、破れのあるつま先外側部分にぐっとへらを差し込み、補修材が入りやすくする。その後、へらの先に補修材をつけてそっと革と内側の布部分に充填する。(画像参照)
馴染ませながら、はみ出た不要な補修材を拭き取り、マスキングテープで固定(画像)し、接着するまで約一日待つ。
このときアッパーレザーをソールに巻き込むようなイメージで、少し押しつぶすようにして固定するとうまくいく。
修理はこれだけ。
応急処置的ではあるが、粘着力があり、伸びのある合成ゴムで貼付けるため、曲げにも強く、意外と長持ちする。
もっと念入りにやるなら、外側の皮革部分と布部分に、もう一枚薄い皮革を差し込んで、接着剤で貼付けた上で縫製する。といったやり方もあるのだろうが、今回は接着のみでしばらく試してみる。
現在補修してから2週間ほど履いているが問題ないようだ。